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第5回 全日本学校ポスターコンテスト受賞作品

若い力と発想力に溢れた作品が一堂に会した本コンテストは、早くも第5回目を迎えました。
応募総数118作品、応募校数110校からのご参加を頂き、皆様のお陰をもちまして盛会のうちに終了する事が出来ました。ご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。今回の審査は、例年になく評価が拮抗しました。昨年までの傾向としては、作品が集まっていく中で、秀逸作品が突出して目立っていましたが、今回はどの作品が受賞するか、審査が始まるまで見当がつかないという状況でした。作品傾向が拡散し、高いレベルで圧縮された中に作品が集中していたというのが、今回の応募作品群の特徴でした。そのため、デザインの良し悪しだけではなく、センスや感性が審査結果を左右し、今回の結果に落ち着いた感があります。中には受賞を逃したものの、一部の審査員からは熱烈な評価があった作品というのも数点ありましたが、そうした作品をご紹介できないのが大変残念です。また、応募経験が豊富な団体が増えてきたためか、事務局と応募校の距離が非常に近くなり、応募を一つの楽しみとして制作に取り組んで頂いている様子が見て取れました。本コンテストが制作活動の一つの契機になっていただければ喜ばしい事です。それでは、受賞作品をご紹介いたします。
※ポスターの画像をクリックすると拡大表示されます。
※ 1) は学校名、2) は使用OSと使用ソフト、3) は制作者名(制作者名の所属・学年等)とコメントです。


グランプリ

1) 北海道檜山北高等学校
2) Windows/Illustrator 10
3) 高松知世・小西宏枝(美術部3年)/佐々木龍(顧問)
(受賞コメント)
落書きから生まれたポスターがグランプリを受賞してとーーーっても嬉しいです! みんなありがとう。モデルさんをはじめ、皆さんの協力のおかげです。光栄です! わっしょい! 来年はみんな北高祭に来てね!(高松・小西)
「暑苦しいほどにアツい高校生」がテーマです。「ダサかっこいい」感じが出せるよう、戦隊ものの資料やテレビで研究しました。ポスター制作に当たって撮影した写真は約1000枚。表情やポーズの良い写真を厳選し、ひたすら画像加工。泡だて器のパスを切るのに地味に時間がかかりました。髪の毛はごまかした部分もあります。「北高祭」のロゴも無駄に派手でケバケバしくて強そうに見えるよう作りました。このポスターからアイディアが広がり、その後「北高レンジャー」はうちわやプログラムなど、色々な媒体にも登場し大活躍でした。これらも含め、とても楽しんで制作できました。
(審査員より)
2冠達成おめでとうございます。
映画のポスターを彷彿とさせる素晴らしい仕上がりです。とにかく役者揃い。各々キャラクターが際立っています。小物の使い方、選び方にも気を配っており、ポスター制作にかける意気込みの違いを見せつけられました。写真の型抜き加工も見事なものです。写真撮影は撮られる方にも技術が必要で、極めた表情やポージングは重ねたコミュニケーションの結果だろうと推測します。作りこんだロゴタイプがポスターをまとめる要となりました。まさに頂点として相応しい作品です。

準グランプリ

1) 新潟デザイン専門学校
2) Macintosh/Illustrator CS3
3) 西巻直美(グラフィックデザイン科2年)
(受賞コメント)
受賞の知らせに正直ビックリです。準グランプリに選んでいただき有難うございます。制作では、たくさんの色を使用したので色のバランスを考えながら進めていきました。上手くいくところもあれば、なかなか思うように行かず時間が掛かった部分もあります。ですが、その甲斐あって満足のいく仕上がりになりました。
(審査員より)
クリエイテブ感満載のポスターで、題材をそのまま表現されています。タイトルバック、鉛筆、指輪に黒を使う大胆な配色にも関わらず、明るい色調を損なっていません。多様な色彩とアイテム、文字郡を非常に多く配置しているにも関わらず、雑多な印象になっていません。その中で伝えたい文字情報はしっかり読み取れ、広報部分もおろそかにしていません。デザイン性に富んだ、大変評価の高い作品でした。

1) お茶の水女子大学
2) Windows/Photoshop CS4
3) 磯知香子(文教育学部・音楽科3年)
(受賞コメント)
初めてPhotoshopでデザインしたので慣れるまでが一苦労でした。鬱蒼とした竹林を抜け、光の降り注ぐ新たな世界へ、というイメージで制作しました。奥行きを持たせること、遠くの空に光を作るのが難しかったです。また、宣伝効果を上げられるよう特に気をつけました。応募時はみんなで「受賞したら…」などと冗談を言っていたので、準グランプリ受賞は夢のようです。感無量です。
(審査員より)
竹の縦のラインが活きています。それに添って配置した文字も流れを強調してセンスの良さを感じます。何気ない写真加工で全体をシャープに見せたのは正解でした。普段とは違う非日常を演出しています。文字情報の入れ方も大変上手で、ポスター制作のお手本的作品と言えるでしょう。紙面を遊ばせることなく仕上げた点もポイントが高いです。

クロネコヤマト賞

1) 東京学館浦安高等学校
2) Windows/Photoshop Elements
3) 荒井直子・楠目成美・田中れいら・出山森(2年)他
(受賞コメント)
素晴らしい賞をいただきありがとうございます。昨年、先輩達の作品が入賞したので今年の制作はとてもプレッシャーがありました。こうして立派な賞をいただくことができ、美術部部員一同大喜びです。今年の文化祭のテーマである「Friendship」から発想を得て、カーニバルのパレードでみんなが楽しく騒いでいるイメージでポスターを制作しました。部員たちが作った個性的なキャラクターと写真がバランスよく見えるよう注意しました。みんなで考えながら楽しく作った作品です。
(審査員より)
これだけの数のクレイ作品をよく作り上げました。1点1点が細かな部分まで作りこまれています。それらを集めただけでなく、加工したりパーツにしたりと自由な発想で制作されたパワーに圧倒されます。チェック柄にグレーを採用し、全ての色と相性よく仕上がっています。クレイ作品は、前回作品同様素晴らしい出来栄えですが、型抜写真を組み入れたところに進化が見られます。クレイと写真をパーツにした遊び心満載の可愛いポスターです。これからも更に発展性が期待できる素晴らしい作品でした。

日本紙通商賞

1) 島根県立三刀屋高等学校
2) Windows/Illustrator CS3
3) 西村佳那生・金山睦美・藤原沙織(2年美術部)/舟木巧(2年写真部)/藤原ひとみ(2年書道部)/三浦祥太・大島崇志・内田研・小池奨(3年生徒会執行部)
(受賞コメント)
まさか賞が頂けるとは思っていなかったので、本当にびっくりしました。美術部、写真部、書道部、生徒会で協力して制作したポスターなので、評価を頂いてとても嬉しいです。制作で苦労したのは、「太陽」や「夏」がイメージの学園祭なのに、曇りの日に撮影しなければならなかった事です。喜びや輝きを前面に出した表情が撮れるまで、何度も撮り直しをし、表情を引き立てる為の写真加工にとても苦労しました。本当にありがとうございました。
(審査員より)
爽やかな校風を思わせるポスターです。学園祭を告知するだけでなく、学校の存在そのものさえ伝えるポスターに仕上がっています。写真のバックは青空にしたかったのでは? ですが、バックの白、シャツの白、そして笑顔の白い歯が強い印象となり、清潔感溢れるポスターに仕上がりました。よくぞモデルの生徒さんのこれだけの笑顔を押さえられたと思います。写真加工は不要だったのでは? タイトルに筆文字を採用したのも的確でした。

サカタインクス賞

1) 茨城大学
2) Windows/Illustrator CS3
3) 畠山研究室デザインゼミ8名
(受賞コメント)
とにかく賞をいただけたことに感激しております。「“日本の”スーパーコンピュータ」という点を強調するために、出来る限り和風に仕上げるよう意識しました。初めてスーパーコンピュータを知る人に親しみを持って欲しい、と考えながら製作しました。研究室のメンバーで何度も話し合いながら作り上げたポスターのため、感動もひとしおです。本当にありがとうございました!!
(審査員より)
審査員から「上手すぎる」との評価が高かった作品。デジタル作品ではありますが、角や直線になる所を手書き風の線にして柔らかい表現にしています。アイテム同士を若干ずらして配置している所は、全体的に浮世絵や版画絵のような印象を与えています。デザイン性に富み、掲示に抵抗を感じさせません。この題材からは、固めの表現を選びがちですが、そこをあえて柔らかくしたのは、意外性も含めて良かったです。テクスチャーに和紙感を取り入れた事は大変評価できます。

フジゼロックス賞

1) 大分工業高等専門学校
2) Windows/Illustrator 10
3) うのはづき(制御情報工学科5年)
(受賞コメント)
昨年に引き続き賞を頂けてとても嬉しいです。当初予定していたデザインは別のものでした。素材制作や写真撮影までして貰ったのですが、編集段階でピンとくるものが作れず、急遽今回のデザインに変更しました。テーマの“COLOR”を連想できるような色を使ったつもりですが、本当はもっとゴテゴテしたものを作ってみたかったという気持ちもあります。文字情報を詰め込みすぎたかも、というのと、もっと目を惹くものが出来たのでは、というのが反省点です。休日に写真撮影をしてくれた写真部の方々、先生方にも感謝いたします。有難うございました。
(審査員より)
カラーの印刷物をルーペで見ると、こうした丸い色の重なりが見えます。今回のテーマ「COLOR」からの発想として適切なモチーフの一つだったといえます。評価が高かったのは「COLOR」を人文字で表した所です。フォントを使わず人のシルエット、しかも色で遊ぶ。こうした発想力が作品全体のパワーになっているのだと思われます。逆にこの部分の印象が非常に強く、メインでもよかったのではないかとの意見もありました。モノクロとカラーの要素を兼ね備えた作品である点も、面白いと評価が高かったです。

ハイデルベルグ賞

1) 岡山県立玉野光南高等学校
2) Windows/Illustrator CS
3) 當摩由花理(情報科3年)
(受賞コメント)
この作品は、時間をかけて納得のいくまで制作をしたので、仕上がりには満足していました。その作品が受賞したのでとても嬉しいです。一つのポスターの中で文化祭と体育祭の両方を表さなければなりませんでした。サブタイトルに「侍」の文字が入っていたので、ユニフォームを着物にしました。また、全体的に色のトーンを落とすことによって、和の感じを出しました。学校名が入る部分の色、フォント、配置を何パターンも作り、最後までこだわりました。
(審査員より)
東京オリンピックのポスターを彷彿とさせます。ですが、全く新しい作品として生み出しており、デザイナーからは強い関心の的でした。ランナーに楽器や筆などを持たせ、足には雪駄を履かせるといった発想に個性を感じます。色ベタで組み立てていく表現ですが、特筆すべきは線を黒ではなく緑にし、全体をパステルトーンにまとめた点です。非常にセンスが良く、これだけの作品を作れるのは高校生のレベルを遥かに上回っていると絶賛でした。

光文堂賞

1) 千歳科学技術大学
2) Windows/Illustrator CS4
3) 矢野良介(光科学部物質光科学科3年)
(受賞コメント)
極限まで延ばした納期…使えない素材…漠然としたテーマ…こういった窮地に立たされた時
愚者は取捨選択をして後悔を噛みしめながら単位時間あたりの最高効率でモノを仕上げなければならない
その時キラリと光る着地点一つ…そう、これはシンプルイズベストという手抜き…
延びきった締切が切れる直前の真剣な手抜きだったのです。 ~fin~
こうしたコンテストで評価をいただくのは初めてだったので自信がつきました。ありがとうございました。
(審査員より)
シンボルマーク化した人の動きがシュールで楽しいです。かと言ってシンボライズ一辺倒にならず、簡略化せずに終えている部分が残っているのも愛嬌。一見シンプルですが、そうでない部分が所々に顔をだしているのを発見するのも楽しいです。色に統一を持たせたことで印象良く感じられます。ありそうでなかったタイプの作品に、新鮮さを覚えました。

FUJIFILM Graphic Systems賞

1) 北海道職業能力開発大学校
2) Windows/Photoshop CS3
3) 木幡綾子(生産機械システム応用科)
(受賞コメント)
賞を頂けるとは思っていなかったので驚きました。とてもうれしいです。ポスターを見た人に「えっ?」と思っていただけるような内容を意識しました。特撮ヒーローと巨大怪獣が睨み合う足元で催される学校祭は、すごくインパクトがありそうだと思って取り入れました。でも実際そんな学校祭があったらとても危なそうですが。
(審査員より)
マニアックなポスターの登場です。制作者の意図とは違うのかもしれませんが、鬼気迫る主題に反して、全体から受ける印象はホノボノ。戦闘+縁日は意外な組み合わせであるにも関わらず、この作品の中に意外性がなく、その「当たり前感」が逆説的に働いているという面白味がありました。制作者は大変絵心があり、光の使い方などは手錬の域です。審査員には高評価。バックの水色とロゴのオレンジという組み合わせもレトロでハイセンスな雰囲気を醸し出し、大変良いです。

DIC賞

1) 宮城県仙台第二高等学校
2) Windows/Photoshop CS2
3) 三井優輔(第3学年)
(受賞コメント)
受賞の知らせにかなりびっくりしています。赤○ん! みんな! やったよ! ありがとう!
苦労したのは某赤ん坊や飛んでる男性の塗りです。まだまだ甘いですが、ベストは出しきることができました。海や地球の表面には色の単調さをなくすためにテクスチャを使いました。海がはっぴの生地で地球が水蛸になっています。遊び半分でやったのですが、意外とうまくまとまりました。暗い感じになってしまいましたが、もっと「日の出っ!」らしく明るくしたかったです。
(審査員より)
不思議な魅力で気になってしまう異色作です。あまりお目にかからない3コマ構成を用いて物語のようです。人間ロケットは地球を一回りして帰ってきますが、色々な想像を掻き立てさせます。画風は出始めのCG映画のようで独特です。楽しませていただきました。次回応募の機会があればこの路線で突っ走って欲しいものです。

きもと賞


1) 専門学校 日本ビジネススクール
2) Macintosh/Illustrator CS2
3) 飯沼泰葉(マンガイラスト学科 CG・イラストコース2年)
(受賞コメント)
少しでも心に残る作品を心がけて制作しましたが、努力が報われました。写真は当校のビューティープロデュース学科の学生が制作したメイク作品を撮影したものです。特に目が印象的なので、影を少し強くして目に注目が集まるように意識しました。人物を目立たせた分、肝心の文字が目立たなくなってしまい、アドバイスを貰いながら、色や配置などを変えて何通りも考えました。受賞できてとても嬉しいです! 意見やアドバイスをくださった先生や学科の皆に感謝です。
(審査員より)
評価すべきは写真とタイトル文字です。写真は人物のシャドウ部分を強くし、コントラストをつける事によってインパクト大のアイテムになりました。また、型抜きで使用した事でデザイン性が高まっています。文字は、通常白抜きで収めてしまいがちな部分ですが、バックの写真を透かして生かす手法を取り入れています。文字郡すらデザインの一つとして組み入れ上手くまとめ上げました。

審査員奨励賞

1) 宮城県柴田農林高等学校
2) Windows/Photoshop CS2
3) 小澤みゆき・桑原直人・佐藤光・大和田健博・佐藤龍平・菊池佑太(3年)/小野寺奈津美(1年)他
(受賞コメント)
昨年に引き続き賞をいただけて大変嬉しく思っています。部員と仲間たちは楽しく粘土で遊んだだけなので「え? 何? へぇ~」という感じです。文化祭のテーマの「ベジタブルシティパレード」を各々がイメージして、大小様々のクレイ人形を思うがままに作ったので、それを1つの作品にまとめることと、写真撮影に苦労しました。
(審査員より)
絵本の中の一ページを再現したような愛らしい作品です。詰めの甘い部分が多少なりとも見受けられるのは残念ですが、最終的にはクレイ作品がポスターの出来を決定しました。写真撮影は上手くいきましたね。いわゆる物撮り(ブツドリ)はカメラや光源の相性もあり難しいのですが、影も活きていて大変上手く撮影されています。

北海道新聞社賞

1) 北海道芦別高等学校
2) Windows/Photoshop
3) 倉本侑香(2年・美術部)
(受賞コメント)
ポスター制作にあたっては、アイディアが出るまでの産みの苦しみでした。鶏に色々な髪型をさせてみましたが、いまさら新しい髪型を思いつきます。一羽一羽に愛を込めて制作しました。ローストチキンが食べたいです。
(審査員より)
個性的な鶏達が楽しい作品です。同一キャラクターの一部分、この場合は髪型ですが、髪型を何通りも変化させて何通りもの鶏を誕生させました。そして最後には丸焼きにして食べられる、ストーリー性も外していません。描写も非常に上手です。この作品は、グラデーションや型抜きやぼかしといった技巧を一切省いています。シンプルで真っ向勝負なデザインは大変清清しく、かつ洗練されており、完成形として十分通じる作品となっています。個性的なフォントも効いています。

旭川ケーブルテレビポテト賞

1) 北海道教育大学旭川校
2) Windows/Illustrator
3) 吉澤由紀乃・中島悠介・佐藤良(2年・デザインゼミ)
(受賞コメント)
賞をいただきありがとうございます。今後の制作活動の励みになります。今回の制作では、色あいを決めるのに苦労しました。ポスターに使用している柄は皆で描いたものです。ポスター制作は友人達と協力して取り組んだので、受賞の知らせを聞き、皆で喜びました。
(審査員より)
バックの幾つかのテキスタイルは、単に色アミであれば何の面白味も無いところですが、そこに手描き風の柄を使用した所がこのポスターの成功要因です。写真は中央に使われていますが、ちょうど雲の白い部分がポスターの真ん中に配置されています。周りの強い色から中心へ色が軽くなっていき、一種のレンズグラデーション効果を引き出しています。多くの作品が並ぶ中で目を惹いてしまうのはその為でしょう。ロゴも単に書体を使うのではなく、一手間かけて取り入れる気配りが高感度大です。

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