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第12回 全日本学校ポスター甲子園受賞作品

今年度の審査結果ですが、協議を重ねた結果、残念ながらグランプリ賞の該当なしとなりました。
入賞は準グランプリ賞2作品を含めた計7作品。応募総数は57校93作品です。
準グランプリの東京都立工芸高等学校は今回初応募での受賞、市立函館高等学校は昨年グランプリの受賞常連校です。
今回の応募作品は粒揃いで、作品傾向が違っていても総合的には優良作品が並ぶ印象でした。キレイで上手な作品が揃っていて、技術的にも優れた作品が集まっていました。それゆえ商品価値からポスターを見るならばスキル不足、表現媒体として評価するなら主張不足と評されてしまうジレンマを含んでしまいました。
そうした中で旭川歯科学院専門学校の朗らかな作品が3位に堂々浮上してきたのは、今回の審査結果の特色を現しているといえます。
ポスターは掲示する宣伝媒体であるという大前提があります。まずは景色の中から注目を惹きつける役目を果たさなければなりませんが、その意図が明確に表現されている点が受賞の決め手の一つになっていたかと思います。
応募することに意義があるのは間違いありません。次年度の力作をお待ちいたします。

※ポスターの画像をクリックすると拡大表示されます。


グランプリ 該当者なし

今回は該当者なしです。

準グランプリ 東京都立工芸高等学校

(受賞コメント)
このたびは準グランプリという栄誉な賞をいただきありがとうございます。今回、工芸高校の文化祭の宣伝ポスターを制作するにあたり、学校全体の装飾テーマである「サーカス」と、作品展示が主な文化祭から「魅せる工芸祭」という2つのテーマを用いて制作しました。誰もが「参加したい、混ざりたい」と思えるデザインを目指し、可愛らしい絵本や映画のチラシのような遊び心を入れてみました。5つの学科のイメージカラーの服を着たサーカスの団員を生徒に見立て、校舎を中心に集まる動物や得意な技・道具を作品に連想させ、それらを用いて観客という来場者を魅せる様子を表現しました。特に光の加減や動物たちの描き込みに力を入れ、なおかつ絵本のような絵になるよう試行錯誤しました。「賑やかで楽しそう」そんな感想を持っていただければ幸いです。<折久木佑奈(グラフィックアーツ科3年)>

(審査員コメント)
上手いです。センターの建物は実際の校舎。優良モチーフを所有していて羨ましい限りです。昼とも夜ともつかぬファンタジーの世界感は、銅版画のようなタッチで美しく高評価でした。平面から質感を推察させる筆力があり、絵だけで物語のある作品が成立している強みがあります。個々のモチーフを丁寧に描いている点も高評価でした。おめでとうございます。

準グランプリ 市立函館高等学校

(受賞コメント)
このたびは準グランプリに選出していただきありがとうございます! 今回、10回目の学校祭での記念すべきポスターということで、プレッシャーを感じながらも、色々な思いを込めて制作させていただきました。「夏。イチハコ。じゅうねん、といろ。」というキャッチコピーには、これまでの学校祭の中でそれぞれの色を持った青春がある、そんな思いを込めました。また「あなたの青春は何色ですか。」の字体を誰もが一度は見たことのある教科書体とし、共感や懐かしさを感じ、それぞれの青春について思い出していただけたらと思っています。<高田直稜・菊池真央・前川春乃(美術部2年)>
高校生の青春は、無数の光に満ち溢れています。いつだって輝きを放っていたあの頃の輝かしい風景、そんな情景を意識してポスター化しました。虹色のキャッチコピーも、そんな輝きの日々を表現しています。今も昔も変わらない、青春の頃を思い出していただけたら幸いです。<佐々木龍(美術部顧問)>

(審査員コメント)
受賞常連校。安定した実力で今回も受賞です。制作コンセプトは一貫していますが、今回は写真の色をイメージどおり再現しようとする執念が感じられました。テーマの文字色にも写真を反映させている点は秀逸で見習いたいところです。使える効果を最大限利用したといえるでしょう。他校では真似のできない独自の作風は、これからもブラッシュアップされていくことでしょう。おめでとうございます。

優秀賞 旭川歯科学院専門学校

(受賞コメント)
今回、優秀賞というとても素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく、その反面すごく驚いています。初めてポスターを描かせていただいたのですが、「見た人の印象に残るようなポスター」をコンセプトにレトロなイメージで完成させました。イメージ通りの作品になり、楽しく仕上げることができたので満足しています。まさか賞をいただくことができるとは思っていなかったので、とても思い出に残る作品になりました。<塩田楓恋(2年)>

(審査員コメント)
「歯ッスル・・」が群を抜いて目だちます。画材はクレヨンか色鉛筆でしょうか。素材が生きています。極めて少ない色数でインパクト大。この作品は絵もノスタルジックで素敵なのですが、キャッチコピーがこのポスターの支柱です。
「何だかちょっと行きたくなる」と見る人に思わせるポスターは、それ程多くありません。それに成功した本作は素晴らしいの一言に尽きます。例年ご応募いただいていましたが、今回初受賞です。おめでとうございます。

奨励賞 北海道旭川東高等学校

(受賞コメント)
奨励賞に選出して頂き、ありがとうございます。数ある作品から選ばれたことにとても驚き、嬉しいです。今回は一からこだわろうと思い、使い慣れている透明水彩と不透明水彩を組み合わせ、画用紙も選んで制作に臨みました。今年もポスター特有の構図に苦戦したため、重点を置いたのが他校の学祭ポスターと雰囲気を変えることでした。それが、少しレトロで褪せた背景と赤い「CANDY MACHINE」の描写です。その点を評価して頂けたことには、制作者としての意図が伝えられた達成感を感じました。また、悩んだ構図にもコメントを頂けて本当に嬉しかったです。考えて描いた甲斐がありました。今後の励みになります。そして、制作に協力してくれた先生方や友人たちに感謝です。ありがとうございました。<蕪山厳弥(美術工芸部3年)>

(審査員コメント)
こちらも入賞常連校。美術部員中心に制作を進められているとあって、描写の基本を意識している点が良く分かります。全体の構成を把握した上で絵と文字のパーツを用意しているので大変バランスが良く、統制がとれています。背景の色は単一にしてしまいがちなのですが、しっかり描きこんでいます。こうした少し配慮が必要なところにも手を抜かない点など、好感がもてる作品です。

奨励賞 山形大学

(受賞コメント)
 第50回という記念の年を飾るものとして、まず「八峰祭」の文字にインパクトを持たせるアイディアからイメージを膨らませていきました。学内装飾のテーマが「世界一周」だったので、学内(八峰祭)を一周すると各国の世界遺産が見られる、ということをポスターで表しています。節目の年に相応しいデザインを考えなければというプレッシャーが、創作意欲の向上に繋がり、結果このような賞を頂けたことを光栄に思います。<池田亜加理(山形大学八峰祭実行委員・制作部・2年)>

(審査員コメント)
50周年を意識して時と場所といったところがテーマでしょうか。ちゃんとデザインしているポスター。イベントの主役であるロゴをしっかり作っていて素晴らしい。イベント販促の場合、実際にはポスターだけという事はなく、チラシ・チケット・パンフといった複数媒体を作る事がほとんどなので、共通イメージをもったまま使用できるデザインというのは出来そうでなかなかできないものです。周年時のイベントである事を考慮すると、その課題をクリアしたこの作品は大変素晴らしいです。

審査員特別賞 東京学館浦安中学校・高等学校

(受賞コメント)
今年は「Live for It!」をテーマに、チアダンス部やラグビー部に協力してもらって、とにかく今の一瞬が元気で楽しくて一番輝いているぞ的なイメージで制作しました。みんなでアイデアを考えてから完成まで一ヶ月以上かかりレイヤー数も100を超えてとても大変でしたが、文化祭当日も大盛況でポスターの評判もとても良くて大満足でした。その上このような素晴らしい賞にまで選んで頂いて感激しています、本当にありがとうございました。<制作代表者:美術部部長 今井萌(2年)>

(審査員コメント)
ポジティブ全開、元気いっぱいの作風に惹きつけられます。華やかさがあるポスターは大変個性的。とても多くの画像を加工しているようなので、制作は多分、とても、大変だったと思いますが、その苦労は報われています。好きなものだけ集めた宝箱のようなこの作品は、見るだけで笑顔になり幸運を連れてきてくれそうです。

新人賞 兵庫県立加古川西高等学校

(受賞コメント)
このたびは、新人賞をいただき、ありがとうございます。加古川西高校では、例年、生徒会が文化祭のテーマを決定し、そのテーマに沿って美術部がポスターを制作しています。本年度のテーマは「With」。夕日に向かって皆で力強くジャンプしている影で「With」の文字を表現しました。また、色合い、レンズフレアなど、眩しい夕焼けを画面いっぱいに描くことで、青春の1コマをシンプルに表現することを心がけました。この受賞を励みに頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
<生田依里(美術部・2年)>

(審査員コメント)
満場一致で新人賞受賞です。夕日に向かってジャンプの構図はスタンダードのど真ん中ではありますが、動を静に、カラーを単色に、点を線に、線を面にしていくように、無駄を思い切って削いでしまう潔さは、スタンダードのど真ん中デザインと相まって、やっぱり青春っていいな、と感じさせてくれます。学校祭のポスターはこうあるべきとまでは言わなくても、いつものアレ、見たいな安心感があって、この度の新人賞受賞です。おめでとうございます。

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